生理前や生理中って、なぜだか体臭がきつくなることってありませんか?
生理前・生理中という認識はなくて「なんとなく周期的に体臭がするような気がする・・・」と漠然と思っていたら、実は生理周期と体臭の起こる周期がぴったり重なっているということも。
女性の場合、ホルモンの女性ホルモンの状態によって体臭がキツくなってしまうことがあります。
ホルモンの動きを意識していると「あ、生理前だから体臭がしやすいんだな、とか、生理中だからかな」って気づけるのですが、なんとなく「くさいなぁ」と感じているだけだと原因がどこにあるかわからずに、単に「自分は体臭がキツイ」と思い込んでしまって、解決の糸口がわからずに体臭対策が迷走してしまうことも。
もし、周期的に体臭がすることがあるのなら、女性ホルモンの波を知り、あなたの体臭と生理周期に関連性があるかを見極めて、ホルモンの変化による体臭であることがわかれば、対処すべき時、気をつけるべき時が把握しやすくなります。
そんな「生理時・生理前の体臭の悩み」のもとである、「女性ホルモン」と「体臭」の関係をご紹介します。
どうして臭くなりやすい?生理周期と体臭の関係性
生理周期によって体臭が強くなるのはなぜ?
その原因は「女性ホルモン」にあります。
女性ホルモンの分泌は、生理周期によって変化するのは女性なら誰もが知っている事実ですよね。
この女性ホルモンに私たち女性は様々な影響を受けて生きていて、体調や肌艶、イライラなど、よくよく観察してみると様々なことがコントロールされていることに気がつきます。
悲しいことに若い時はホルモンのことなんて気にすることもなかったのに、アラフォーともなると、少しの体調の変化で「あ、ホルモンバランスがなんか悪そうだな」って気づくことも増えていきますよね。
特に人それぞれではあるものの、生理前の体の変調を感じることが年齢を重ねるごとに強く出てくることが多いと言われています。
トイレットペーパーがうまく千切れなかったくらいの些細な出来事でイライラが絶頂に達するようになり、「頭がおかしくなっちゃったのかな?」と心配になることも・・・。
よくよく考えたら必ずそういう時は生理前だったりしますよね。
こういう、自分ではコントロールのできないようなことが女性ホルモンの周期によって起こってしまうのが私たち女性なのです。
体臭もそのひとつで、生理前や生理がはじまると汗が臭い、脇が臭う、体臭がキツくなる、という人が多いのはそのためなんですね。
女性ホルモンの影響だとは気がつかずに、単に体調によるものだ、なんとなく、今日は臭いだけなんだ・・・と思っていても、よく観察してみると実は生理周期と脇や体臭が気になる周期とがぴったり一致していたってことも少なくありません。
生理周期によって気になってしまう体臭は、どんなホルモンが関係していて、どんな時にそのホルモンが増えるのかを早速ご紹介します♪
臭くなるのはプロゲステロン(黄体ホルモン)の活発化
女性であれば、誰しも「エストロゲン(卵胞ホルモン)」や「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という言葉は耳にしたことがあると思います。
エストロゲンは髪や肌のうるおいを保つなど女性らしい体を作ったり、女性の体を守る働きがあり、30代半ば頃をピークに40代を超えるころから減少傾向にあります。
プロゲステロンは、周期的に分泌されるホルモンで、排卵期から徐々に増え、妊娠していなければ2週間ほどで分泌量が減り、生理が起こります。
エストロゲンは周期によって波はあるものの、常に分泌されているもので、プロゲステロンは排卵期から生理前後に分泌されるホルモン、というイメージを持っておくと、女性ホルモンに関する文献や文書などを読む際にわかりやすくなりますよ。
エストロゲン=卵胞ホルモン
プロゲステロン=黄体ホルモン
言葉の意味を覚える方法として私が使っているのはゆで卵の「卵白(卵胞ホルモン)」と「黄身(黄体ホルモン)」をイメージするようにしています。
なんとなく、黄身は特別なもの・・というイメージがあるので、黄体ホルモンは、特別=特別な時(生理・生理時・妊娠時)に分泌されるホルモン
みたいない覚え方をしています。
排卵期は通常、生理が始まってから2週間程度なので、いわゆる生理前にプロゲステロン(黄体ホルモン)は活発になり始め、生理が始まると同時に減少していきます。
このプロゲステロン(黄体ホルモン)には妊娠しやすい体を作る働きや、体温を上げる働き(高温期と言われるものです)があり、活発になると、同時に汗や皮脂量が増えると言われています。
この汗や皮脂量が増えることが、生理前や生理中に体臭がきつくなると感じる直接的な原因です。
もちろん、すべての人が臭くなるわけではなく、清潔を保ち体臭ケアをしていれば、生理でもニオイが気になる心配はありません。
プロゲステロン(黄体ホルモン)はとても大切なホルモンで、妊娠環境を整えるありがたいものですから、ニオイのお手入れさえしていれば周囲が気になるほどのニオイが出る心配はありません。あくまで、生理以外のときよりニオイやすくなるというだけなんですね。
体臭の多くは、汗と皮脂によるものと言われています。
汗は分泌された直後は無臭ですので、発刊後に放置することで、菌が繁殖してニオイが発生します。
皮脂に含まれる成分も、菌は大好きなので、さらに雑菌が繁殖しやすくなってしまうことで体臭がしてしまうんですね。
生理前だから、生理中だから、といって体の中からなにか「臭い成分」が分泌される訳ではないんです。
黄体ホルモンによって汗と皮脂の分泌量が多くなってしまいがちなため、普段と同じケアでは少し足りなくて体臭が臭くなってしまうことがあるよ、ということなんですね。
体臭悪化の原因、黄体ホルモンの増加時期は基礎体温計でわかる
生理中や生理前に体臭が気になる原因は、黄体ホルモンの増加に伴う汗や皮脂の分泌量アップによるもの。
となれば、対策時期は、黄体ホルモンの分泌が増加するときに合わせればOKということになります。
もちろん、普段から体臭が気になっているのであれば、日々体臭ケアをする必要がありますが、生理前や生理時のみ体臭が気になるのであれば、ピンポイントな期間のみの対策すればいいので、効率的ですよね。
黄体ホルモンの分泌は排卵期から徐々に増加し、生理が始まる頃までがピークになります。
同時に体温も上昇していく、いわゆる「高温期」に突入しますので、毎日基礎体温を測ることで体臭ケア期間を把握することができます。
数年前まで基礎体温を測って記録し、グラフ化するのが面倒でしたが、最近はアプリと連携させ、自動的に測った体温を記録してくれる婦人体温計もあるので、負担にならない体温計を選べば、かなりお気楽に基礎体温をつけることができます。
これまで様々な婦人体温計を使ってきましたが、スマホを持っているならダントツのオススメは「オムロン 婦人体温計MC−652L」です。
無料アプリ(有料バージョンもありますが無料で十分)と連携することで体温の記録、アラームの設定、グラフ化、生理日・排卵日予測の通知など便利な機能が盛りだくさんです。
面倒くさがりな人にはかなりオススメです。なにせ、測るだけでいいのですから^^
妊娠すると体臭がきつくなる理由も黄体ホルモンが
生理前や生理中以外でも、妊娠で体臭がきつくなったと感じる人も多いですよね。
これも、女性ホルモンが関係しています。
通常、汗や皮脂の分泌を増やしてしまう黄体ホルモンは、生理が始まるとともにその分泌量は減少していきますが、妊娠すると、減少せずに、子宮内の環境を整え赤ちゃんを育てるために分泌され続けます。
そのため、妊娠前と同じような汗ケアや皮脂ケアをしていないと、体臭がキツくなったと感じてしまうことがあります。
また妊婦さんはニオイにとても敏感です。
普段は分からないニオイも、敏感にキャッチしてしまいます。
他人には気にならないような、ちょっとした体臭の変化も「くさい」と感じてしまうことも多々あります。
黄体ホルモンには、自律神経の乱れを起こしてしまったり、腸内環境が悪化してしまったりという影響もあり、体臭だけでなく口臭なんかも気になってくることが多いのも妊娠中の特徴ですよね。
一過性のものなのであまり気にする必要はありませんが、「臭いかも」と気にかけることがストレスとなってしまうのも良くありません。
また、定期検診の時などに体臭が気になっていることを医師にお伝えして不安を取り除いてもらうことも大切です。
検診では血液検査などをしてもらっているはずなので、心配はないとは思いますが、体臭が気になる原因として、歯のトラブルや細菌性膣炎、妊娠糖尿病などの病気が発覚する場合もありますので、遠慮なく、気にせず、「体臭がきになるようになりました!」と先生に相談してください。
生理前・生理後の体臭にはどんなお手入れをしたら良い?
生理前からニオイが気になるという人は、自身の生理周期を理解し、排卵前からケアをしましょう。
いつもより少しだけ気をつけるだけで随分と臭いが気にならなくなります。
まずは汚れをしっかり汚れを落とす
いろんな方法がありますが、皮脂などの汚れを落としてあげることがベストなので、やはり入浴が一番ですね。
重曹石鹸やミョウバン石鹸など、汚れやニオイをしっかり落としてくれるものがオススメです。酸化して落ちにくいニオイも、除去してくれます。
ミョウバン水をお風呂に入れてミョウバン風呂にするのも効果的です。
もう一歩進んだ大人の対応としては、女性の体臭専用のボディソープを使うのもおすすめです。
少し高価なので、生理前・生理中だけ体臭が気になるようであれば、生理周期に合わせてボディソープを変えるとコスパがよくなりますよ。
おすすめのソープは体臭関連商品のパイオニア的企業から発売されている、女性専用の体臭ケアボディーソープ「クリアネオパール」です。
汗をかいたら拭き取る
また、随時できる方法として、汗をかいたらすぐに拭き取るだけでも効果抜群です。通常汗が雑菌によって臭いを放つようになるまでには1時間以上猶予があります。
汗拭き取りシートがなくても、ティッシュやタオルを濡らしたような清潔なもので拭くだけでも効果がありますのでぜひお試しください。
ミョウバンスプレーをバッグに忍ばせ拭き取りに使うのも便利でオススメです。
ポイントとしては、体を洗うときも、汗を拭き取る時も、肌を傷つけないように優しくが基本です。傷つき炎症した肌は体臭悪化の原因になるので気をつけましょう。
また、耳の裏、脇、足の指の間など、ついつい見逃しがちな箇所もしっかりとお手入れするようにしましょう。
生理前・生理中の体臭はサプリメントで体内からケアすることも
生理前や生理中、妊娠中などは、女性ホルモンの影響で普段に比べてニオイが気になるようになります。
何度も述べたように一時的なことなので過度に心配する必要はありませんが、どうしても気になる場合は体臭ケアのできるサプリメントなどもオススメです。
体臭ケアができるサプリメントなら、黄体ホルモンの影響で崩れがちな腸内環境を整えてくれるので、体内にニオイの原因になる毒素を溜め込みません。
便として排出されるので、悪臭を抑制できるでしょう。
妊娠中に関しては、サプリメントと言えど敏感になっているので、「妊婦OK」となっているサプリメントでも、かかりつけの産婦人科で飲んでも良いか念のため相談してから利用することをオススメします。
ほんの少しの不安も思いがけずストレスになったりしますので、特に妊娠中は不安を取り除いてからサプリメントを利用するようにしましょう。
女性ホルモンを整える食べ物もチェック
女性ホルモンを整える食べ物としては、やはり「大豆イソフラボン」。
「大豆イソフラボン」は女性ホルモンと似た働きをしてくれるので、生理や妊娠のニオイも軽減できますね。
他にも、マグロやカツオ、ビタミンEが豊富に含まれているナッツ類などもオススメです。妊娠中は気を遣いますが、生理前や生理中なら安心して食べることができます。
特に大豆イソフラボンは、生理前に飲むことで生理痛などを予防してくれる効果も期待でき、女性にとって嬉しい栄養素なので、体臭の有無にかかわらず普段から積極的に摂りたいですね。
「イソフラボン」はフラボノイドとよばれるポリフェノールの一種でもあり、フラボノイドと言えば消臭にも使われる成分ですので、ホルモン的にもニオイ対策的にもナイスな食べ物です。
取りすぎは良くありませんし、大豆イソフラボンだけを摂れば良いという単純なものではありませんので「頑張って大豆イソフラボンを摂らないと!」とストレスを抱えるほど頑張らず、
- 朝はパンじゃなくて納豆ご飯にする
- 牛乳の代わりに豆乳を飲む
- 野菜サラダの代わりにビーンズサラダにする
- お味噌汁のお豆腐の頻度をあげる(楽でいい^^)
、、、など、普段の生活に無理なく取り入れるような感じが良いと思います。
とにかく、ストレスは大敵。
女性ホルモン的にも体臭的にも、ついでに言うと口臭も。
その口臭、女性ホルモンの乱れによる「ドライマウス」 が原因かも!?唾液量を増やす簡単な方法
ストレスなく、無理なく、ほんの少しだけ、いつもより少しだけ気を使うだけで、生理前・生理中の体臭は改善できます。
生理や妊娠による体臭は、過度に心配する必要はありません。時期を過ぎると今までの体質に戻るので、簡単にニオイケアをするだけで十分でしょう。日常生活で取り入れられる対策でOKです。