加齢臭の対策に重曹!
最近は重曹を使ったお掃除なんかもよく特集されていたりするので、「ニオイや汚れに重曹が良い」っていうのはなんとなくご存知かもしれませんが、加齢臭の対策にも重曹は活躍してくれるんですよ♪
このページでは重そうを使った加齢臭対策をいくつかご紹介します。
悩んでいる体臭、実は加齢臭じゃない場合もあります。
30代頃であればミドル脂臭、40代以降であれば加齢臭の可能性があります。
下記記事では、ミドル脂臭と加齢臭の違いとチェック方法をご紹介していますので、ぜひご参考ください。
ミドル脂臭と加齢臭の違い
重曹が役に立つ!加齢臭対策
女性の場合は、お掃除なんかで普段から親しんでいることも多い重曹ですが、先にお伝えした通り、加齢臭の対策にも重宝します。
汚れやニオイには、酸性のモノとアルカリ性のモノがあります。加齢臭の元となる皮脂は酸性で、アルカリ性の重曹を使用すると中和されて、消臭効果や汚れを落とすことができます。
重曹には、お料理やお掃除用の他に工業用の物がありますが、ご家庭でできる重曹を使った加齢臭対策には、お料理用とお掃除用のものを使います。
お料理用はカラダのケアに、お掃除用は衣類や消臭に使うイメージです。
重曹としての大きな違いは、お料理用、お掃除用では同じ「炭酸水素ナトリウム」であり、そのものに違いはありません。
お掃除用の重曹に比べて、食品としての重曹は不純物が少なく、粒子も細かい点が異なります。
直接口にするような医薬品としての重曹や食品としての重曹は、法律に基づいて制度の高い精製をし、厳しく管理する必要があり、お掃除用は若干緩めな管理になります。
なので、どの重曹を使っても大きく変わりませんが、安全面や安心面で、体に使う場合などは食用の重曹を使うことをおすすめします。
お掃除用の重曹はお値段が安くコスパが良いですが、食品添加物として販売されている食用の重曹は少しお値段が高くコスパが悪いのが特徴です。
スーパーなどで購入すると100gで150円ほどしますので、楽天市場やアマゾンなどで販売されている、バスボム(入浴剤)を作る用途で販売されている、食用グレードの重曹がコスパも良く、安心して使えます。
これを機会にバスボム作りをするのも楽しいかも?
加齢臭対策に重曹風呂
重曹は弱アルカリ性で、肌の皮脂や汗の脂肪酸・酢酸を消臭したり、角質層を柔らかくして肌に残ったアカや汚れを細かな粒子で取る作用があります。
加齢臭の成分「ノネナール」は体内から出た皮脂「9-ヘキサデセン酸」や「過酸化脂質」が肌の表面で酸化したものです。
加齢臭の予防や対策には定期的に重曹風呂をオススメします。
えっ?重曹を溶かしたお風呂に入っても体的に大丈夫なの!?と初めて耳にした場合は驚くかもしれませんが、重曹は入浴剤の原料でもあるんですよ。
重曹は、入浴による温熱効果や清浄効果を高めたり、湯を軟らかくする目的で配合されていて、原料として記載される場合は「重曹」ではなく「炭酸水素ナトリウム」と記載されている場合がほとんどです。
心配な方は、お家に入浴剤があったら、原料欄を見てみてくださいね。
重曹が入浴剤の原料であるなら、入浴剤でも良さそうですよね。
確かに、入浴剤を入れても問題のないお風呂であれば入浴剤を使うのも一つの手です。
最近の保温機能付きのお風呂なんかは入浴剤を使用を禁止しているものも多いのですが、重曹の場合はこういった場合でも問題なく使える点と、香料や着色料や様々な成分から成る入浴剤に比べて、重曹を使う場合はコスパが最高に良いのです。
入浴剤の香りにはリラックス効果があるものもあるので、加齢臭の大敵であるストレスに良い効果をもたらす場合もあるので、時々入浴剤を使用するのもおすすめですよ。
入浴剤が使えないお風呂の場合は、重曹風呂に、数滴、アロマオイルを入れると良いですよ♪
方法はカンタンです。お風呂のお湯は熱めが好ましく、大匙3倍の重曹を入れよく混ぜます。それだけであとはお風呂に入るだけです。
重曹風呂はいつもより体は温まりやすく、お風呂から出た後もさっぱりするでしょう。
重曹風呂の注意点
先にもお伝えした通り、より安心して重曹を使うのであればお掃除用の重曹ではなく、お料理用の重曹を使うようにしましょう。
重曹風呂の注意点は、頻繁に入りすぎない事です。
肌の成分や皮脂は酸性で、重曹風呂の濃度によっては、頻度が高すぎると肌が荒れてしまう恐れがあります。
そしてアルカリ性に慣れてしまった場合は、肌質がアルカリ性寄りになり、肌は元の酸性に戻すために皮脂を過剰に分泌するようになる恐れもあります。
過剰な皮脂は、加齢臭だけでなく、その他の体臭の元にもなります。
また、アルカリ性を好む雑菌も多くあり、これまでになかった雑菌が肌の表面についてしまい、免疫がない雑菌に傷口などから感染すると発病します。
重曹風呂の頻度は週に一度くらいがおすすめです。
衣類に染み付いた加齢臭も重曹で根こそぎ取れる
衣類の加齢臭、洗濯しても洗濯しても取れないですよね・・・。
衣類に染み付いた加齢臭はどうして落ちないのでしょうか?
それは、加齢臭の元となる皮脂による油汚れが通常のお洗濯では落としきれないことにあります。
落としきれなかった皮脂が残ったお洋服を着て、また皮脂汚れがついて、また洗濯して、また落としきれない皮脂が残って・・・・・・
とずっと繰り返して行くうちに、どんどん加齢臭も衣類に溜まってしまいます。
ニオイだけじゃなくて、首回りなど皮脂のたくさんつきやすい箇所は黄色く変色もしていきますよね。
洗剤のCMで皮脂をしっかり落とす!と宣伝していたりしますが、普段使いの洗濯洗剤ではなかなか思った通りの効果がありません・・・。
そこで重曹の出番です!
洗濯前に重曹で予洗いで加齢臭を落とす
シャツなど頻繁にお洗濯するものでも加齢臭はなかなか落ちません。
ホコリや泥などは洗濯機でぐるぐると撹拌すれば落ちますが、皮脂の汚れは、ひどく浸透していると落ちない場合もあります。この落ちない皮脂が元となってずっと加齢臭クサい衣類が出来上がってしまいます。
洗った直後は変色していなくても後日、皮脂がつきやすい首回りや腕周りが変色していて、「洗って綺麗になったはずなのに、なぜ黄色い!!!!」と不思議に思った経験ありませんか?
あれは、お洗濯で落としきれなかった皮脂汚れが、衣類の繊維の中で日に日に酸化してくことで起こります。
でも大丈夫!
お洗濯の前に一手間加えるだけで、皮脂汚れが綺麗になりますよ。
加齢臭だけでなく、ミドル脂臭の元も皮脂によるものなので、ぜひお試しください。
重曹には消臭効果もありますので、一石二鳥です。
お洗濯の前に重曹を溶かしたぬるま湯に少し衣類をつけおくだけで、仕上がりが随分違います。
重曹を使用した洗濯時の予洗いの仕方はとてもカンタンです。
重曹を使った衣類の予洗いの方法
- 洗面器くらいの大きさの容器に30度〜40度のぬるま湯をはります。
- 重曹を大匙2杯ほど入れよく溶かします。
- シャツなどの皮脂汚れや加齢臭の染み付きがきになる衣類を浸します
- 20分〜最大2時間を目安につけおきをします。
- 軽くすすいで洗濯機に入れ通常の洗濯をします。
重曹を使った洗濯時の注意点
重曹は、細かい粒子が繊維の間に入り込んで汚れを落とします。
そのため生地を傷めてしまう可能性があるため、ウールやシルクなどのデリケートな生地のお洗濯には向いていません。
また、色柄モノの場合、色移りが起こる可能性があるので、目立たないところに、浸け置き液をつけて様子をみてみてください。
また、色柄モノと、白い衣類を一緒につけおきするのは、色移りの元となるので別々に予洗いをするようにしましょう。
洗濯時に重曹を入れる
洗濯機に重曹を入れてお洗濯をすることで、しつこい加齢臭を落とすことができます。
ただし、重曹は水に溶けにくい性質で、洗濯機のメーカーによって「重曹の使用禁止」の機種もありますので注意が必要です。
禁止事項の表示がある場合は、故障の保証は受け付けてもらえませんので、重曹を洗濯機に入れるのはあまりおすすめできません。
濃度は低くなりますが、重曹風呂で使った残り湯であれば、すでに重曹がお湯に溶けているので洗濯機に入れても安心です。
重曹風呂をした後の残り湯をお洗濯に使う程度に減らしてから、重曹を少し足して、よく溶かして、それをお洗濯に使うようにすると安心して洗濯機で重曹を利用できます。
重曹スプレーは加齢臭に効く!重曹スプレーで洗えない衣類の加齢臭予防
肌で作られた加齢臭の成分「ノネナール」は、衣類について再び酸化します。例えばふだん着ているビジネス用のスーツに繰り返し皮脂がつき酸化する事を繰り返し、臭いはどんどんたまってしまいます。
女性より男性の方が加齢臭が気になることが多いのは、スーツなど、同じ衣類を洗濯せずに頻繁に着る機会が多いためと言われています。
また、男性・女性に関わらず、冬に加齢臭が気になることが多いのも同じ理由で、洗濯せずに衣類を着る機会が多いためなんですね。
衣類についた皮脂は放っておくとどんどん衣類の繊維の中で酸化し続け、どんどんニオイを上塗りするかのように溜まっていってしまう・・・想像するとなんとも恐ろしいですよね。
シャツみたいに、気軽にお洗濯できるものであれば、重曹を使って予洗いすることで、落としきれない加齢臭の対策になりますが、スーツやジャケットなど気軽にお洗濯できないものは、重曹スプレーで予防しましょう。
重曹スプレーを使ってがんこな皮脂をその都度中和させることをオススメします。
重曹スプレーの作り方
用意するもの
- スプレーボトル
- 重曹
- 軽量カップ
- 軽量スプーン
- ぬるま湯
重曹は、200mlに対して小さじ2杯程度(1g〜2g)が目安になります。
- 軽量カップに200mlのぬるま湯をいれます。
- そこに重曹を小さじ2杯いれて溶かします。
- 重曹がよく溶けたら、スプレーボトルにいれて出来上がり!
神経質にする必要はないので、何度か作って大体の分量がわかったら、お料理と同じように目分量でも問題ありません。
目分量で作ることができるようになったら、直接スプレーボトルにぬるま湯と重曹を入れてシェイクするだけになるので、1分とかからずとても簡単にできますよ。
使うときは、通常の消臭スプレーなんかと同じように、衣類にシュッと吹きかけるようにして使います。
重曹スプレーを使うときの注意点
重曹スプレーを衣類に使う際に注意しておきたい点を何点かご紹介します。
- ウールやシルクなどのデリケートな生地は傷めてしまう可能性がありますので注意が必要です。
- 麻などの素材は、変色する可能性があるので、目立たないところでテストしてから問題がなければ使用するようにしてください。
- 重曹がよく溶けていないと白い粉残りを起こします。よく溶けているか確認してから使用してください。
- 市販のモノと比べて日持ちがしません。1ヶ月くらいで使い切るようにしてください。
お部屋の加齢臭の消臭にも重曹
ご紹介した「重曹スプレー」を加齢臭がきになるお部屋でシュッシュッとスプレーするだけでも消臭効果があります。
消臭目的で重曹スプレーを使う際は、作ってから1ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。
ちょっと乱暴なやり方ですが、重曹を粉のままお皿などに盛り置いておくだけでも、消臭効果を感じることができますよ。
ぜひお試しください。
重曹を使用するのならpHについて知るとお得!
消臭やお洗濯で重曹が思ったより効かない場合は、一度火にかけると重曹成分の濃さが増します。
お水に溶かした重曹と、沸騰したお湯で重曹を溶かした場合のアルカリ性の強さが異なり、沸騰したお湯に重曹を溶かすとアルカリ性が強くなり、pHも水の状態でpHが8.2位なのに、沸騰させるとpHが10~12になります。
沸騰したお湯に溶かしたり、水で溶かした重曹を沸騰させることで、重曹から炭酸ソーダ(炭酸塩)に変化し、効果が上がります。
お洗濯に炭酸ソーダやセキスを使う方法も加齢臭に有効ですが、重曹を加熱することで、アルカリ性が強くなることを知っていれば、重曹だけを用意すればいいことになります。
なかなか加齢臭が落ちない、汚れが落ちないといった場合は、沸騰したお湯に重曹を溶かして使用してみてください。
ただし、沸騰したお湯に溶かした重曹は、アルカリ性が強くなりますので、お肌の強い弱いに関わらず、ゴム手袋を着用して使用するようにしてくださいね。
お水に溶かした重曹は、お肌が特別弱い方以外はそのまま素手で利用しても問題ありませんが、念のためゴム手袋をしておいた方が良いでしょう。