加齢臭は40代後半から発生する体臭。
その名の通り、加齢に伴って男性・女性関係なく発生する体臭のことで、40代後半からが本格的な加齢臭の始まり。
30代で「加齢臭かも?」と悩んでおられる場合は、もしかしたら「ミドル脂臭」と勘違いしている可能性がありますので、まずはあなたの体臭が「加齢臭」であるか、「ミドル脂臭」であるかをチェックしてみてくださいね。
さて、かさかさとした古い臭いを発する加齢臭。
実は、食生活をほんの少し見直すだけで、ずいぶんと良くなる可能性があるんです。
お食事は毎日するものであり、加齢臭に悩まされる世代は生活も落ち着き、自宅で食事を取ることが多いですよね。
特別なことをせずとも、食事を気をつけることで加齢臭対策ができるのであれば、ぜひ取り入れたいところ。
そんな加齢臭対策になる、食事や食べ物のお話しをしたいと思います。
加齢臭の対策は食事からもアプローチ可能!
加齢臭の原因は、とても残念なことに、男性も女性も関係なく年齢を重ねるごとに増えていってしまいます。
悲しいけどそれが現実です。
加齢臭の原因は、加齢による体のサビが最大の原因であるとともに、ストレスや、私たち女性の場合はホルモンバランスの崩れなども関係しています。
昔に比べて多くの女性が外に出て働き、社会の一員として役目を果たすことの多くなった現代では特に、男女ともに、その反面でストレスが溜まっています。
ストレスは活性酸素を増やし加齢臭の原因になるのです。
加齢臭の対策は「頭皮環境を整える」事や「加齢臭が出やすい身体の部分を知って洗浄時に念入りに行う」事が必要になりますが、更に内面からもアプローチをすれば、加齢臭の長期的な改善に繋がります。
物理的な加齢臭の対策は、1日1日を臭わないようにすることが目的で、瞬発力のある短期的な戦略になります。てっとり早いのが魅力ですよね。
それに比べて、内側からのアプローチは、改善までに時間はかかってしまいますが、習慣化することでその効果が持続し、物理的な対策をしなくても良いようになる可能性を秘めています。
ぜひ、ご参考いただき、加齢臭の対策にお役立てください。
加齢臭と食事との関係をご紹介します。
揚げ物やスナック菓子が加齢臭の原因に
加齢臭を食べ物から考えたときに、過酸化脂質を多く含んだ食べ物を食べないということはまず最初に押さえておきたいところです。
加齢臭を防ぐもっとも有効な手段です。
逆に言うと、過酸化脂質を多く含んだ食べ物を食べすぎることは加齢臭を増加させるということですね。
では、過酸化脂質を多く含んだ食べ物とはどんなものでしょうか?
加齢臭に悪影響な過酸化脂質を含む食べ物
- ポテトチップ
- 揚げせんべい
- インスタントラーメン
- バターの表面の黄色くなった部分
- スーパーやコンビニで売られている揚げ物
- アジの干物
- 古くなった油
などがあげられます。
過酸化脂質は、一般的にコレステロールや中性脂肪といった体内の脂質が活性酸素で酸化されたものをいいますが、上記にあげた食品などに含まれる油が酸化して、過酸化脂質となってしまうこともあります。
つまり、体内で作られる過酸化脂質と、食べ物に含まれる過酸化脂質があるということです。
上記にあげた食品そのものが悪いわけではなく、賞味期限が近いものなど、その食品に含まれる脂分が酸化していないかどうかが重要です。賞味期限ができるだけ遠く、加工されてから日があまり経っていないようなものを選ぶと良いですね。
過酸化脂質は発がん物質とも考えられており、加齢臭の側面だけでなく、健康にも悪影響を及ぼすものなので、これらの食品を食べた時には、ビタミンB2を多く含む食品を一緒に摂るようにすると良いでしょう。
ビタミンB2には過酸化脂質を分解し、体外に排出する働きがあります。
過酸化脂質に良いとされるビタミンEやビタミンC、ビタミンAは、過酸化脂質の発生を抑制する栄養素として活躍し、このビタミンB2は過酸化脂質を分解する栄養素として活躍します。
過酸化脂質を分解し体外に排出するビタミンB2が含まれる食べ物
- ワラビ
- 緑黄色野菜
- 落花生や納豆などの豆類
- 卵
レバーや牛乳にもビタミンB2が含まれますが、次にご紹介する抗酸化の側面から上記リストからは外しています。
なにはともあれ、酸化したであろう油が付いているような食品は、健康面からも良くないことが容易に想像できると思います。
酸化した油がついたような食品は食べないのが一番の対策です。
加齢臭の予防や対策に良い食べ物
加齢臭の予防に抗酸化物質を食べよう
活性酸素を無害化する、SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)、グルタチオンペルオキシダーゼ、カタラーゼと呼ばれる酵素が私たちの体内で合成されています。
活性酸素は酸化の原因になり、加齢臭に繋がりますので、この酵素の合成を助ける作用がある、β-カロテン、ビタミンE、ビタミンCなどを含む食品の摂取を心がけましょう。
また、食事と一緒に緑茶を飲むだけでも、効果的です。
「玉露」や「抹茶」、一番のオススメは「煎茶」です。
緑茶が臭いの中和にも貢献してくれるのは周知されていますが、実はビタミンCやビタミンB2など、体の酸化にも良い成分がたくさん含まれています。
お子様が小さいうちは、常備茶は麦茶になりがちですが、大人用に緑茶も用意しておくと良いですよ。
お酒の飲み過ぎは加齢臭には大敵ですが、どうせ飲むなら焼酎を緑茶割りで飲む工夫も付け加えてみてください。
ニオイ成分の排出を手助け!メカブのパワー
メカブに含まれる「フコイダン」という成分は、アンモニアや硫化水素といった体内のニオイ成分を包み込んで体外に排出してくれます。
また、海藻類には繊維質やミネラルが多く含まれます。
これらは、血液をサラサラにしたり、腸内環境を整えたり、肝機能の改善などに良いとされており、加齢臭だけでなく、体臭や口臭にも効果的です。
海藻類の中でも、「もずく」が最もフコイダンの含有量が多いのですが、何のフコイダンかによって得意なことが異なるようで、フコイダンを含む海藻類の中ではメカブが体臭に良いとされています。
パックで販売されているめかぶを1日2パック程度食べるのが良く、お味噌汁のワカメをメカブに変えたりと、工夫をしてみてください。
メカブが苦手だ・・・という場合は、サプリメントなどを活用すると良いでしょう。
メカブフコイダンを研究し、学会や論文で発表している、理研ビタミンさんの「理研ビタミン ローヤルゼリー+メカブフコイダン」などが成分の信頼性の面で良いのではと思います。
ローヤルゼリーとミックスされているので、美容・健康にもGood。
30日分のお試しで980円と安価なので、加齢臭チェックをしながらその効果を判断してみるのもおもしろいですね。
汗の質もアップして加齢臭を予防!アルカリ性食品
加齢臭に限ったことではありませんが、「アルカリ性食品」とよばれる食材を摂ることは様々な体臭に貢献します。
具体的には、
- 緑黄色野菜
- 海藻類
- お酢
- 梅干し
- 緑茶
などで、これらの食材は体内環境をアルカリに保ち、皮脂や体液の酸化を抑える作用があります。
人間の健康体では血液は弱アルカリ性に保たれていてpH(ペーハー)7.36から7.44の範囲にあります。
健康体では酸性になることはめったにありませんが、酸性にやや傾きはじめると身体で変化が起こります。
抵抗力が落ちることや活性酸素を産出してしまうのです。それが引き金となり、皮脂腺では酸化が起こり脂肪酸を多く分泌することになり、そしてノネナールを多く作り出すサイクルが出来ます。
このサイクルを作らないことが加齢臭防止になります。
梅干しに代表されるアルカリ性食品を摂る事で、血液を酸性からアルカリ性にすることができます。梅干しにはミネラル類が多く含まれていて、特に「クエン酸」がこの作用に力を発揮します。
クエン酸を摂取すると体内で「糖質、脂質、タンパク質」をエネルギーに転換するクエン酸回路というものを作ります。この回路ではエネルギー源を作り、そのため栄養素が使われるために血液がアルカリ性に変わりやすくなるのです。
また、アルカリ性食品は、体内での乳酸の発生を抑える作用があります。
乳酸が体内で増えすぎると、汗腺でろ過しきれず、通常はほとんどが水分である汗に乳酸が含まれる量が増えてしまい、汗に含まれる不純物が大好きな皮膚常在菌によって分解される時にニオイの元になってしまいます。
アルカリ性食材にはこれを抑制するパワーもあります。
腸内環境を整える食品「食物繊維」を取り入れる
腸の機能も加齢臭と深い関係があります。
腸が健康な状態の場合は、消化吸収の段階で臭いまで抑えるので未然に防ぐことができるのです。しかし、腸の機能が低下すると腸内の物質が体臭にも大きく影響及ぼします。
機能が低下した状態は、腸内に食べ物の消化したものをため込むことになりますよね。
腸内の悪玉菌に分解されると腐敗し毒性を持つものも現れます。
そのため食物繊維を豊富に含む食品を摂る事で、腸内細菌の善玉菌を増やしましょう。また、有害物質や悪玉菌も減らします。
善玉菌を増やさずに悪玉菌を増やし続けると腸内環境が悪化し、有害物質が増えるからです。有害物質が増えると体臭にも影響が出てしまいます。
ここで食物繊維を含む食品を見てみましょう。
食物繊維を含む食品
- こんにゃく
- キクラゲ
- 干しひじき
「こんにゃく」は食物繊維を多く含みます。それに調理もしやすく、肥満の予防にもなり、取り入れやすい食材です。
「キクラゲ」も食物繊維が豊富で、特に乾物のモノがオススメです。水でもどすと簡単に使用でき、炒めものから酢のものまで使い勝手が良い食材ですね。乾物の方が食物繊維も多く保存がきき、あわてて買い物にでる心配もありませんよね。
次に「干しひじき」が挙がります。ひじきも水でもどす乾物で、日持ちもし保存がききますので、便利です。煮ものはお醤油系の味付けが合います。また、酢のものにする事もでき、慣れてしまえば簡単に一品を作れますよ。
食物繊維は肥満にも最適で、加齢臭にも効きますので、昭和回帰にはなりますが是非加えたい食材ですね。
女性ホルモンの揺らぎ対策も女性の加齢臭に貢献
男性の場合、60代を過ぎた頃から加齢臭が減少すると言われていますが、女性の場合は逆に年々加齢臭が強くなる傾向があります。
これは加齢臭を発見した資生堂さんによる被験者研究によって出た傾向で、誰もが、というわけではないにしても、女性の加齢臭の一因として挙げられる「女性ホルモンの減少」と「男性ホルモンが優位になる」ことが関係していると言われています。
女性ホルモンは30代の中頃から徐々に減少していき、50代ではホルモンバランスの崩れによる更年期障害など様々な問題が出てきます。
加齢臭も同様に、この女性ホルモンの減少や乱れも原因の一つになります。
そこで、女性の場合は、女性ホルモンの1つであるエストロゲンと“似た働き”をする成分として有名な「大豆イソフラボン」を補うのもおすすめです。
加齢臭だけでなく、女性ホルモンの減少によるドライマウスなどにも大豆イソフラボンは良いとされています。
大豆製品をたくさん摂る、豆乳を飲む、お豆腐を食べるなど、少し意識してみてください。
効率よく大豆イソフラボンを・・・という場合はやはりサプリがお手軽です。
なんでもサプリに頼るのはちょっとな・・・と思うのですが、効率が良いのでどうしてもサプリを選んでしまいます^^
イソフラボンサプリを選ぶなら「エクオール」が含有されたサプリが絶対的におすすめです。
エクオールは、2人に1人しか体内で作られない成分で、
- 女性ホルモンに似た働きをする「エストロゲン様作用」
- エストロゲンが過剰な時にその作用を抑える「抗エストロゲン作用」
- 男性ホルモン アンドロゲンの働きを抑える「抗アンドロゲン作用」
- 体をさびさせない「抗酸化作用」
などが認められている成分です。
しっかりとしたものを選ぶなら、産婦人科医と共同開発された、エクオール産生を促進すると言われている「ラクトビオン酸」を配合しているアドバンスト・メディカル・ケアの「エクオール+ラクトビオン酸」が良いです。
加齢臭に対抗!食生活をどのように変えればいいの?
ずばりバランスの良い食生活がキモとなります。
とはいえ、野菜、お肉、海藻類、きのこ類、穀物類、豆類・・・バランスのよいお食事と一言で言ってもなかなか難しいものです。
え?栄養素のお勉強から始めないとダメ?そんなのめんどくさい・・・。
気をつけようと真面目に取り組むほどに余計にストレスになりますよね。
ストレスは加齢臭の大敵でもありますので、あまりギチギチに考えずにストレスにならない程度に食事を見直してみることをおすすめします。
まず、肉中心の食生活は加齢臭を生み出す原因となりますので、お肉とセットでお野菜を採るようにする。
これだけでも随分違います。
女性は比較的お野菜が好きで、きちんと気を使っておられると思いますのでが、もし、下記に該当するようであれば、少しだけ改善をしてみてください。
- 外食が多い(お肉中心で野菜が不足しがちに)
- お肉中心の生活が多い
- 油っぽい食べ物が好き
- スナック菓子を大量に食べる
肉食中心の食生活や揚げ物などの油っぽいものが中心の食生活だと、加齢臭の原因の脂肪酸や過酸化脂質を増やすことになります。
野菜を豊富に摂るとストレスを減らす効果がありますし、過酸化脂質の増加も抑えることになります。
過酸化脂質の増加を抑えることは、加齢臭の予防や改善につながりますし、何よりもわたしたちの大敵である老化にも対抗することになります。
加齢臭を無くして少しでも老化をくい止めるには、野菜中心の食生活がミソになります。
とはいえ、お肉を全く食べない生活が良いかと言うとそうではありません。
動物性のタンパク質は私たちの体に必要な栄養素でもあります。
お肉を選ぶ際には、牛肉ばかりでなく、良質なタンパク質とビタミンBが豊富な豚肉に変えるだけでも効果的です。
何事もバランスが大切です。
食べ物は体を作るとても大切なものではありますが、2、3日気をつけたからと言って体質が変わるわけではありません。
食生活を気をつけたからといって、明日、明後日に加齢臭が改善された!と実感するのはおそらく難しく、ふと気がついたら改善されていた・・・という場合がほとんどです。
目に見える結果が短期間で感じられないとモチベーションを保つのが難しいので、長期的目線で、無理なく、ストレスにならない程度に気を使う生活を目指してみてください。