ミドル脂臭が染み付いて取れないものの代表に、衣類と枕カバーなどの布製品が挙げられます。
衣類のニオイが洗濯しても残ってしまう、枕についたニオイはどうしてる?などなど、ミドル脂臭や加齢臭のついた衣類の取り扱いに悩むことがよくあります。
いっそ捨ててやろうか!!とも思いますよね^^
でも大丈夫です。
ちょっとした工夫で、衣類についたニオイはちゃんと取れますよ。
ミドル脂臭がついてしまった衣類のお洗濯方法なんかをお伝えいたします♪
フラボノイドが入った衣類用洗剤がミドル脂臭に良いはウソ?
よく、ミドル脂臭が染み付いた衣類の洗濯には、フラボノイドを含んだ植物性の洗濯洗剤が良いと言われます。
実際に、ニオイが取れた、という報告もあるので、効果はあると思われます。
なぜ、ミドル脂臭が染み付いたお洋服の洗濯にフラボノイドを含んだ植物性の洗濯洗剤が良いと言われるかというと、ミドル脂臭の原因物質となる「ジアセチル」の発生抑制効果が、フラボノイドを多く含んだ「カンゾウエキス」、「ケイヒエキス」、「クスノハガシワエキス」などにあるためです。
ジアセチルが発生するメカニズムは、肌の常在細菌の代謝によって、汗中の乳酸から段階的にジアセチルに変化していきます。
具体的には、乳酸→ピルビン酸→アセトイン→ジアセチルと変化します。
この変化を抑制する効果が「カンゾウエキス」、「ケイヒエキス」、「クスノハガシワエキス」にあった、ということなんですね。
衣類に移った汗や菌から時間をかけてジアセチルが発生するのであれば、これらのフラボノイドが含まれた衣類用洗剤はかなり効果的なのではないかと思いますが、マンダムさんの研究によると、ジアセチルの抑制効果があった植物エキスは「カンゾウエキス」、「ケイヒエキス」、「クスノハガシワエキス」で、この中にフラボノイドが多く含まれていた、とあります。
フラボノイドと言うとあまりにも範囲が広く、色々ありすぎます。
もし「何由来のフラボノイドであるか」が重要なのであれば、単にフラボノイドが入っているからといって洗剤選びをしてしまってもあまり意味が無い気がしています。
また、これらの植物性エキスにジアセチルの「発生抑制効果」はあるが、既に発生してしまったジアセチルに対して、消臭的な効果があるかどうか、というのは今の所わかっていません。
フラボノイド自体には消臭効果があるので、全く意味がないってことはないと思いますが、「ミドル脂臭に効く洗剤」かどうかはわかりません。
なので、我が家では、洗剤には特にこだわらずに使いたいものを使っています。
ミドル脂臭の衣類のニオイをとるのに一番良い方法は、酸素系漂白剤などを利用してお洗濯する方法です。
ミドル脂臭だけでなくて、お洋服についたいろんなニオイがスッキリニオイが取れますよ!
酸素系漂白剤でニオイスッキリ。粉末がおすすめです
ミョウバンや、クエン酸などを使う方法もありますが、一番てっとり早いのは、酸素系漂白剤を使ってお洗濯する方法です。
酸素系漂白剤は、塩素系の漂白剤と違って色物でも使えるのが嬉しいですね。
酸素系漂白剤には液体のものと粉末のものがありますが、粉末のものの方がよりニオイがよく取れます。
ただし、皮脂などの汚れを落とす力も強いので、色柄ものには向いていない場合があるので、洗剤の容器の注意書きをよく見て使用してくださいね。
まず、ぬるめのお湯に酸素系漂白剤を入れて、溶かします。
そこに30分〜1時間程度つけて置きます。
ニオイがひどい時は2時間くらいつけ置きします。
※洗剤のパッケージに書いてある浸け置きの目安を参考にしてください。
浸け置きをした後は、一度すすぎをして、いつも通り洗濯機に入れて洗濯をします。
これで大方、ニオイが取れますよ。
スーツなどの洗えないお洋服は、ニオイがつく前の対策が大切
お洗濯できる肌着やYシャツ、枕カバーなんかは、酸素系漂白剤を使えばニオイがしなくなるのであまり重く受け止めていませんが、気軽にお洗濯できないお洋服なんかにミドル脂臭が移ったら目も当てられません。
ミドル脂臭の対策はとても簡単です。
汗をかいたらすぐに拭き取る、ミドル脂臭の原因物質ジアセチルを発生させる前に抑制してあげればいいのです。
それでも、忙しくてついつい対策がおざなりになってしまう日もあるかもしれません。
不安であれば、体からニオイが出てしまっても衣類にニオイが移る直前でニオイを分解してくれる衣類自体に消臭効果を持たせることのできるスプレーもありますので、そういったグッズを使うと良いですよ。
体臭・多汗研究所所長・医学博士の五味先生が提唱している、最近流行の「経衣料消臭」おすすめですよ♪
我が家はヌーラを使っています。
ご存知の方も多い、消臭力に優れたヌーラ。
加齢臭の原因物質ノネナール97.4%、足臭の原因物質イソ吉草酸の消臭率97.9%、アンモニア臭99.5%と非常に高い消臭力を持つヌーラ。
臭ってから消臭するのではなくて、臭う前に使用して、衣類や布製のものをまるで消臭機能付きのようにできちゃうスプレー。
消臭効果があるシャツを探さなくてもヌーラがあれば、今おうちにあるものに消臭効果を持たせることができる便利グッズです。
布製品全般に使えるのでスーツとかにも使えて、めっちゃ便利!ワキガの人にすごく人気なんです。
枕にも使って臭いを嗅いでみて欲しいです!感動しますよ〜
ミドル脂臭専用の繊維素材も開発されている?
「スーパーアニエールM」ってご存知ですか?
ミドル脂臭について調べまくっている人であればご存知かもしれませんが、ほとんど知られていないかもしれません。
スーパーアニエールMは、ミドル脂臭を発見したマンダムと、繊維事業を営む「シキボウ」さんが共同で開発した、ミドル脂臭に対して消臭効果のある素材です。
もともと、シキボウさんは、アニエールといって、消臭効果のある素材の開発をしていましたが、大きな枠の「消臭」をもっと絞り込んで、もっとも嫌われる体臭「ミドル脂臭」の原因物質である、ジアセチルに対すして消臭効果がある「スーパーアニエールM」を開発しました。
まさにピンポイントで、ミドル脂臭がする人のための繊維ですね。
残念なことに、レナウンさんなどで男性用肌着は開発されたようなのですが、売り切れで現在は販売されているのかさえわかりません。
開発当初は、枕カバーやタオルなどの様々な製品に利用される予定とあったのですが、見つけられませんでした。
詳しくは、シキボウさんのスーパーアニエールMのプレスリリースをご覧ください。
枕に染み付いたニオイはどうする?
丸洗いできるまくらなら、衣類と同じように洗えますが、お洗濯できない枕の場合、とても困ります。
ファブリーズでは多少ましになっても、ニオイは完全には取れません。
個人的には、ファブリーズなどの消臭スプレーを肌に直接当たるまくらなどに使うのはなんとなく気が引けます。
我が家では定期的に枕をクリーニングに出してニオイ対策をしています。
定期的に布団を丸洗いしてくれるしももとクリーニングというお店に出しているのですが、枕のクリーニング代がめちゃくちゃ安い(980円!!)枕も一緒に出しています。
丸洗いしてくれるのでニオイもスッキリ、気分的にもかなりスッキリです。
まくらだけを洗いたい場合は、近所のクリーニング屋さんで、枕のクリーニングはしているか聞いてみると良いと思います。
白洋舎さんは枕のクリーニング、受け付けてくれますよ(羽毛枕の場合は集配で1,300円、持ち込みは1,200円)。
あとは、店舗を持たずネットで注文して集荷してくれるDEAさん(一般枕:900円/長辺70cm以上1,500円|羽毛枕1,500円/長辺70cm以上2,400円)もおすすめです。
まとめ
- ミドル脂臭が付いた衣類はフラボノイド配合の洗剤が本当に良いかはわからない
- しつこいニオイには「酸素系漂白剤」の利用がおすすめ
- 洗濯できない衣類は経衣料消臭などで事前に対策をしておく
- 洗濯できない枕は丸洗いサービスで洗ってもらう