ミドル脂臭は、背中から首周辺(うなじ)、頭皮、耳の後ろが主な発生場所です。
頭皮に関しては、正しいシャンプーや、ミドル脂臭の対策に効果的なシャンプー選び、シャンプーから時間が経過した時には、ミドル脂臭に対応したヘアスプレーを上手に使うことで大方の対策ができます。
(ミドル脂臭を根本からシャットアウトするために食生活や生活習慣を見直すことも健康面からもおすすめです)
頭皮のミドル脂臭対策はしっかりしている!という方も多いのですが、見落としがちなのが、背中や、うなじ、耳の後ろのケアです。
男性はうなじが大好き!ハグしたり、うなじにキスされるタイミングで、もし「ん!?なんか臭う!?」なんて思われないようにしっかり忘れずケアをしましょう!
背中やうなじは、髪の毛がほとんどない部分なので、都度拭き取るといった対処で良い場合がほとんどですが、気にするあまり、度重なる拭き取りや、ゴシゴシ洗いすぎることはご法度です。
お肌が乾燥してしまい、乾燥からくる皮脂の過剰分泌が起こり、ミドル脂臭がさらに悪化してしまう可能性があります。
そこで、拭き取り後や入浴後にしっかりと保湿も行うようにすれば、乾燥を防ぎ、乾燥からくる皮脂分泌の乱れを防止することができます。
その際のコツは、ミドル脂臭の発生を抑制できるような成分が入った化粧水を使うことです。
保湿とミドル脂臭の原因物質の抑制成分によって、皮脂の過剰分泌と原因物質抑制の両方からアプローチし、ミドル脂臭の対策になります。
ミドル脂臭の原因物質「ジアセチル」の発生を抑制できる成分とは?
ミドル脂臭を発見したマンダム社が、ジアセチルの発生を抑制できる成分はなんだろう・・・と様々な植物エキスを調べた結果、
- クスノハガシワエキス
- 甘草エキス
- ケイヒエキス
の3つの植物が最も抑制効果が高かったことがわかっています。
ミドル脂臭の原因成分「ジアセチル」とは?その発生メカニズムは?
抑制度の順番は、上記の記載の順番と同様で、クスノハガシワエキスが最も高く、次いでカンゾウエキス、少し抑制力が下がったものの抑制が見られたのが桂皮エキスでした。
これらの植物に含まれるフラボノイドが抑制に効果的だったのですが「フラボノイド」と一言で言っても、多種多様であり、その他フラボノイドを含む102種類の植物を評価した結果、上記3つの植物に抑制効果が認められました。
このことからわかるのはフラボノイドが含まれている植物が使用されているからといって、必ずしもミドル脂臭に効果的であるとは言えないということです。
ミドル脂臭の対策にシャンプーやヘアスプレーを選ぶなら「クスノハガシワエキス」「カンゾウ(甘草)エキス」「ケイヒエキス」が使用されたものを選ぶのが最善と言えます。
これら3つの植物成分のうち、一般的に化粧品で最もよく使用されているのは「カンゾウエキス」で、その他2つの成分については、使用されているものを探すのも一苦労するほど、あまり見かけません。
そのため、ミドル脂臭の対策にシャンプーやスプレーを選ぶ際に注目されるのが甘草エキスです。
ミドル脂臭の対策に効果的なシャンプー
ミドル脂臭対策に効果的なヘアスプレー
甘草エキスとは?
甘草と言われてもピンとこないと言う人は多いです。
リコリスと言う名称の方が広く知られているかも知れませんね。
甘草(リコリス)はマメ科の多年草で、ハーブの一種で、解毒作用や抗アレルギー効果、抗炎症作用などがあることから、漢方薬として古くから重用されています。
これだけでも人間の身体に非常に良い植物であることが分かりますが、そんな甘草から抽出したのが甘草エキスです。
ご紹介した通り、この甘草エキスにミドル脂臭の原因成分である「ジアセチル」を抑制する効果がある事が分かり、また、化粧品等に応用しやすい素材であることから注目を集めています。
ジアセチルの発生を抑制する成分としてこの記事では注目していますが、化粧品では抗炎症作用、美白作用、保湿などが一般的な目的として配合されています。
医薬品、医薬部外品、化粧品などで広く使われていて、成分にはカンゾウエキスではなく「グリチルリチン酸」「グリチルリチン酸二カリウム(グリチルリチン酸2k)」「グリチルレチン酸」と記載されている場合もあります。
ケイヒエキスとは?
ミドル脂臭抑制効果があることから注目されている桂皮(けいひ)エキスですが、ケイヒと言う植物があるわけではありません。
厳密にはクスノキ科トンキンニッケイやその他の同属植物の樹皮から抽出したエキスをケイヒエキスと呼びます。
ケイヒエキスは漢方薬としても知られており、古くから中国で用いられてきました。
ただ、私たちが日頃目にする化粧品やシャンプー等で、ケイヒエキスが用いられているようなものはあまり無く、保湿などの機能成分としてより、芳香性エキス、香料として使用されていることが多い成分です。
クスノハガシワエキスとは?
クスノハガシワとは、亜熱帯雨林に生息する常緑の小高木であり、そこから抽出されるのがクスノハガシワエキスです。クスノハガシワエキスには甘草エキスやケイヒエキスと同様、ミドル脂臭を抑制する効果があるフラボノイドが含まれています。
クスノハガシワエキスが使われた化粧品はほとんど見かけることがありません。
あったとしても非常に高価な化粧品に使われていることが多いようです。
耳の後ろや首回りのミドル脂臭のケアに化粧水
頭皮には、シャンプーやヘアスプレーで対処し、忘れがちな首回りや、耳の後ろあたりはこれらの成分が入った化粧水を是非使ってみてください。
今お持ちの化粧水があれば、成分表を見てみて、これらの成分が入っていればラッキーです。
おそらく、一番入っている確率が高いのは「甘草エキス」で、ケイヒエキス、クスノハガシワエキスについてはレアケースになります。
甘草エキスの場合は、「グリチルリチン酸」「グリチルリチン酸二カリウム(グリチルリチン酸2k)」「グリチルレチン酸」と記載されている場合もあります。
基本的に、成分の上の方に記載があればあるほど配合量は多く、後ろの方に記載されている場合は、それほど多くは配合されていないので、あまり期待はできませんが、保湿しないよりした方が確実なので、ぜひ使ってみてください。
甘草エキスがたくさん配合された化粧水
安価でバシャバシャ使える化粧水で甘草エキスをふんだんに使った「ピュアCEHローションUV」がおすすめです。
甘草エキスには美白効果があるとして、ピュアCEHローションUVは美白化粧水として販売されています。
甘草エキスをたっぷり配合した化粧水であり、シミ予防やUVケアも行うことができる優れものです。
なぜ甘草エキス配合の化粧水がシミ予防にも良いのか。その理由は、シミができるメカニズムにあります。そもそもシミとは肌内部のメラニンが原因となってできるもので、シミを予防するにはメラニンの生成を抑制するのが一番なのです。メラニンの生成を抑える成分としてはアスコルビン酸(ビタミンC誘導体)が有名ですが、甘草エキスにはアスコルビン酸の270倍の効果があると言う結果が出ているのです。
加えてピュアCEHローションUVには「アテロコラーゲン」が含まれており、この成分には大幅な紫外線カットの効果があることが実証されています。
ミドル脂臭が発生する背中側の首周りの美白になんてあまり気を使うことがありませんが、ミドル脂臭と一緒にケアできそうでなんだかワクワクしますね。
うなじを好きな男性が多いのはご存知の通り。うなじが臭い!なんてことにならないためにも、こういった化粧水で、臭くなくて、綺麗にお手入れされたうなじを一石二鳥的に目指すのもアリですね!
クスノハガシワエキスがたくさん配合された化粧水(超レア)
カバーマークの「セルアドバンスト ローションWR」もおすすめです。
浸透力が高く、キメをふっくらと整えて瑞々しいお肌へ導くセルアドバンスト ローションWRには、クスノハガシワエキスをはじめ、何十種類もの成分が配合されています。
また、「ナノ・ヒアルロン酸カプセル」が潤いを保持し、「モイストフィットオイル」で潤いを閉じ込めることで、角質層の表面にウォーターリッチ層を形成すると言う独自の特性を持ちます。
お顔に化粧水をつけた後、手に少し残った化粧水を首回りに足してあげて、ぜひ、首回りのケアも忘れずにしてみてくださいね。
女性のやわらかいお肌専用の、体臭にアプローチするボディーソープもおすすめ
目にしたことがあるかも知れませんが、体臭対策製品のパイオニア的ブランドから発売されている女性専用の体臭対策ソープ「クリアネオパール」です。
見た目も美しいのですが、体臭予防、黒ずみケア、保湿等、私たちが欲しかったソープそのものなんです。
ちょっとお高いですが、高いところも、だれしもが使えるものじゃない!っていう特別感から気分が上がること間違いなし!
ゴシゴシ洗いたいタイプだけど、肌を痛めてるんじゃないかと心配な場合は、保湿をしっかりしてくれる、優しい成分の専門ソープを使うのも一つの手です。
少し贅沢ですが、男性が大好きなうなじに対する夢を壊さないためにも、ニオイ対策、しっかりしたいですよね♪